この写真の右下に良型がいたけど、竿を振ったら逃げていった。
(林谷を釣る局長さん)
6月5日 林谷 晴れ AM10:00〜PM4:00
これは20cmくらい今日は局長さんと坪さんを、林谷へご案内してきました。
ここは、私のお気に入りの谷なんですが、いかんせん釣れない。何年か前の大雨以降、年毎に釣れなくなってきてます。そして、その釣果と比例するかのように釣り人も少なくなってきた。まあ、釣り人なんて正直なもんです。
でも、その事は、私にとっては好都合。こんな綺麗な谷で、のんびりと竿を出して、そしてビール飲んでお昼寝まで出来るんだから・・。(釣れないけどね。)

今日のお二方にも、最初に「ここはあんまり釣れませんよ」と言っておいた。しかも、ここんところの渇水続きで、条件もあんまりよろしくありません。でもまあ、何匹かは出てくれるでしょう・・・、なんて思ってたけど、前半はみんなボウズ。坪さんに1匹(良型だったらしい)カスッただけでした。こんなんだったら「あんまり釣れません」ではなく「釣れませんよ」と、言うべきでした。
そして昼食は、やっぱりケーチャンとビール。ワンパターンではありますが、これは欠かせませんし、これも釣りの一部です。ただ、お二方との愉快な会話につられて飲んでたんで、私、ちょっと酒量オーバーです。
後半は、さっき上がった所の上流へ行く。ここなら多少の酔っ払いでも、何とか歩けます(前半の所だと、落ちたらヤバい)。そしてここで坪さんに1匹(左写真)と私に1匹。ベテランの局長さんには数匹カスッたらしいけど0匹と、なんとも奥ゆかしさを感じさせてくれました。

帰り道の林道でも色々話したんですが、お二方共、「ここを一人で釣るのは抵抗あるな〜」とおっしゃる。はい、その通りです。。ここは一般的なフライマンの来る処ではありません。ここは渓流釣師で、やや源流嗜好の者の釣る所です。場所によっては、川と林道は大きく離れており、途中でケガでもして動けなくなったら1週間後の釣り人を待たなければいけないし、熊もいる。私も最初はそうでした。でもね、慣れってのは怖いもんでね、今ではもう平気になってしまいました。ただ、私も色々と考えてるんですが、2人で行って、ケガして同行者に迷惑はかけられないし、だったら一人で安全に釣る体力・知識がないといけない。そう考えるとねー。あと何年この谷を釣れるのかな〜、なんて思ってね。だから体力のあるうちに、この谷を一杯歩いておきたいの。そう考えるとね〜、ついつい、この谷へ来てしまうんですよ。
この林谷を安全に釣り歩けるのは、あと十数年かな〜。考えたくないですね〜〜。

さて、坪さん、局長さん。貧果も含めた林谷の良さ、判ってもらえましたかな〜?

6月12日 庄川 晴れ AM10:00〜PM5:00
11日が入梅でしたね。これで渇水の川にも恵みの雨となって、ポコポコ釣れるはず・・・。
そして12日、晴れ。船長と共に庄川の上流へ着いたら1〜2cm水量が増えてた。焼け石に水ってやつか・・?

この日の船長はテンカラをやるそうなんで、私も数年ぶりにテンカラを振ってみた。船長のテンカラはまだ経験も浅く、私に言わせれば初心者の域を出ていない。それに対して、私は、フライを始める前は3年間ほどテンカラばかりやってた。だから結構自信があって、船長にはつねづね「私がテンカラをやったらフライの倍は釣る」とのたまっておったのです。それでこの日は、私のテンカラテクニックを見せ付けてやろうと・・、思った訳ですが・・・。
いかんせん、水が少ない。淵でライズしてる魚は、竿を振ると逃げてく。そしてようやく毛鉤に出た魚に対しては、2回も早合わせをしてしまった。う〜ん、テンカラは難しいな〜。
前半は共に1匹づつでした。
その後昼食、そしてしばしのお昼寝。
その後の私は、フライに持ち替える。淵でライズしてるやつに対してはフライの方が有利だと思ったから。でもやっぱり竿を振ると逃げていく。だいたい、あんな太いヒモ(ライン)が水面に落ちるんだから、竿を振っただけで逃げてく魚に対して有利になるはずもないか。
後半も共に1匹づつ。テンカラもフライも釣果は一緒だったか・・。

でも船長、テンカラは本当にフライの倍は釣れるんだってば!!

ちょっと訂正
5月14日の釣行記の中で猪洞川を「いほらがわ」と読む、と書きましたが、あれはやはり「いのほらがわ」が正解なのかも知れません。先日、改めて現地へ行って確認しました所、その川に掛かってる橋には「猪之洞橋」とあるから、やっぱり「いのほらがわ」なのでしょう。また、私の見た資料では、鷲見川を「すみがわ」とあるし、神路川を「かみじがわ」とある。う〜ん、これはちょっとおかしい・・・。
ただ、その資料には、色んな川の由来が書かれてて中々面白いですよ(下アドレス)。
http://www.cbr.mlit.go.jp/kisojyo/genesis/

それともうひとつ
6月5日の林谷ですが、数日前に、その日に同行してくれたアヒルさんのレポがアップされました。皆さんも見たでしょ。私、これに結構感動しました。こんな風に林谷を紹介してくれると嬉しくってしかたない。私の文章力じゃあ、とてもここまで林谷の魅力を伝えられませんからね。
皆さん、機会があったら林谷へ行って下さい。ただし雨の日は危険だし、魚は釣れません・・・・・。

私は、この牛道の黒いイワナと、それから斑点の大きい林谷のイワナが好き。
(牛道のイワナ)
6月19日 庄川 晴れ AM10:30〜PM4:30
けっしてサビてる訳ではない。まず18日のご報告から。
この日は最初、林谷へ行きました。そしたら、「河川工事のため通行止め」の看板が・・。工期は9月末だったか10月末でした。場所は確認しておりませんが、きっと、あの抜けた箇所を直してくれるのでしょう。まあ、それも仕方ない。これで今期の林谷上流部は、実質的には禁漁となりました。
次に向かったのは阿多岐川上流。ここは私、釣った事が無く、一度行って見たかったとこです。でも、川からの出口を知らないから、今までためらっておりました。それで先日、師匠に聞いたところ「上流へ行くと樵道が出てくるから、そこから上がるといい」らしい。この日は珍しく先行者もなかったので、大堰堤から入渓。そして10分もしないうちに1匹釣って、その後の期待大です、・・・が、上流からルアーマンが釣り下ってきました。ちょっとアンタ、こんな小さな渓流ってのはね、釣り上がるのがルールなの。知らんの?
しょうがないんで牛道上流へ行きました。ここでは朝一に入った先行者がくもの巣を払ってくれてて、なかなかに快適。2時間ばかりで10匹超の釣果と、この渇水の中、私としては上出来でした。上の写真は、ここのイワナで、黒い魚体に背中のシワシワがなんとも爬虫類っぽくって、好きです。左写真のアマゴもやっぱり黒い。ここは石が黒いから保護色としてこんな色の魚になるんでしょうね。

現在3本の在庫あり。ご予約はお早めに。さて19日の庄川です。先週に引き続き、船長との釣行。船長は、ここの魚影の濃さを気に入ったようです。
ただ、先週と同様にこの渇水で、ここの魚は非常にナーバスになっております。そこで船長の取った作戦は、長〜い磯竿(リール付き)でのちょうちん釣り。これでそ〜とエサを落とせば爆釣のはず・・・、と踏んだのですが・・・・・。
最初に入ったのは私の希望区間で、先行者の車のすぐ後ろから入る。たぶん朝から入ってると思われるから、たいして影響はないでしょう。そしたら、魚は走るしライズもあるし10分もしないうちに私が1匹釣る。予定通りです・・・。が、その直後に先行者が川通しで下りてきた。しょうがない、場所移動です。
次はもう少し下流。船長は「もっと下流から入る」と言って林道を歩いて行ったので、私は車のすぐ下から入る。1時間後に待ち合わせです。それで私が川へ下りたところ、石の上には、しっかりとした濡れた足跡が・・。これはきっと10分位前の足跡です。さて、どうしたもんかと迷ったのですが、これから下流の船長のところまで行くのも面倒なんでそのまま釣り始める。そしたら、やはり10分もしないうちに25cmくらいのイワナが掛かった、が、途中でバレた。そしてその直後に1匹釣る。なんだ〜、竿抜け狙えば何とかなるじゃん。ホッ!
その後上流に行くにしたがって、先行者の足跡はどんどん薄くなっていきました。と、言う事は、彼はそうとうに早いペースで釣り上がってる訳で、フライマンかテンカラ師でしょう。だったらあんまり期待出来んね。小さなポイント中心にやったけど、その後は1匹バラシタだけで前半終了。下流に行ってた船長は重い磯竿に苦労して0匹でした。

そして昼食。今回は趣向を変えて「鳥信(とりのぶ)のかしわ」を塩で頂く。船長曰く「八幡のもんは、みんなここのかしわを買う。やっぱりかしわ本来の美味さを味わうには、ここのが一番やで」。船長は、内臓系の苦手な私に合わせて「若鶏」と「せせり(首のあたりの肉)」を用意してくれました。若鶏は肉質も柔らかく淡白な味わい。薄い塩味が調度よろしく私好みです。せせりは、やや、コリコリしてて適度な歯ごたえ。ただ、多く食べるとクセが出てくる。胡椒がほしところです。でも、ホント、美味しかったですよ。
ちなみに、この「鳥信」ではケーチャン(かしわの味付け みそ漬け)も作ってます。200gで150円と格安。また、コケコッコ村印の(赤鳥 田舎風味 かしわの味付け)も、ここのやつらしい。これは200g300円と、コケコッコ村のプレミアム付き。
以上は未確認情報です。参考資料は以下に記します。
http://homepage2.nifty.com/dejapin/keipc.htm
それに合わせたビールは「キャプテンビール」(右写真)。以前にもらったやつに比べて熟成は進んでてコクが増してます。それに、発酵度合いが進んでてアルコール度も増し、発泡具合もよい。銀河高原なんたらよりも、ずっと美味かったです。

後半は、最初に釣りそこねたところから再度入る。
船長は磯竿にくじけてテンカラです。ここでは魚がどんどん逃げてく。まず、ポイントに近づくと開きに居る魚に気づかれて、そいつが右往左往して流れ込みに入っていきます。すると流芯に居る魚もまた右往左往する。それでそのあたりのすべてのポイントがグチャグチャになる。その繰り返し。それで小さなポイントを狙って私に3匹と船長に1匹。なんともはがゆい釣りでした。
さて船長、次の戦略は如何に?

撮影が逆光ぎみだったのが残念。本当はもっと綺麗。
(阿多岐川の22cm)
6月25日 阿多岐川 晴れ PM0:00〜4:00
今回は、前回ルアーマンが下ってきてくじけた阿多岐川です。私、どうしても、ここの1の滝を見て、帰りの杣道を確認したかったのです。で、お昼頃に大堰堤に着いたら、やはり先行者の車が止まってます。まあ、気にしません。
ビールとおにぎりを腰にぶら下げて川へ降りると、最初のポイントの開きに居た魚たちがサーッと逃げてく。よしよし、開きに居る魚には先行者の影響は無いようです。そして、そのポイントの流れ込み、白泡が切れて1m位下の水中をサイトマスター越しによ〜く見ると1匹の魚がエサを待ってます。しめしめ、私は嬉々として毛ばりをヒョ〜ンと投げる。が、それはフィーディングレーンからちょっと外れてしまった。でもその魚は、私の毛ばりを発見して急いで飛びついた。失敗です。水中を見ると、また元の位置に戻ってる。まずは一安心。今度は慎重にヒュ〜ンと投げる。良い位置に落ちました。ユラユラと流れる毛ばりを発見した魚は、ゆっくりと浮上してきて何の疑いもなく、その毛ばりをスゥ〜と吸い込んだ。ムフフ。今日の1匹目は20cmのイワナでした。
世間では渇水だと言うのに、この水量を保ってるのは素晴らしい。すぐ次のポイントで出たのはアマゴだったと思う。まずまずの良型だったのですが乗りませんでした。その後も魚の反応は良好。ただ、どういう訳かバラしてばっかり。フッキングしてから2〜3秒でバレてしまう。この渇水に#14は大きいのかな?

川に入って30分くらいは、大よそそんな感じで楽しんでおりましたが、上流に行くに従って魚の反応が薄くなってきました。
そして、さらに20分後。上流から先行者(フライ)が川通しに下ってきました。なんか最近こんなのばっかしです。釣り上がってる私としてはガッカリだし、下ってきた彼にしてもバツが悪そうな感じだし・・・。
まあ軽く頭を下げて釣果を聞く。彼は2の滝まで釣ってポツポツ釣れたらしい。そこまで行ったんだったら、途中で杣道があるからそこから帰ってくればいいじゃないか、なんて頭の中で文句を言う。それに1の滝から2の滝の間は禁漁区だぞ、と、やはり頭の中で文句を言う。でも、この川に初めて入ったんだったらそんな事は知りませんわな。彼とは爽やかに別れました。

さて、今さっき、人が下ってきた川を釣るのもどうしたもんか?ちょっと考えましたが、まずは一休み。幸いビールとおにぎりを持ってきてたので、まずはプシュッとやる。そしておにぎりをほおばる。適当な岩の上に横になってしばしまどろむ。乾いた風がサーッと流れてきて汗を吹き飛ばしてくれます。広葉樹林の葉っぱの間から柔らかい光が差し込んできて、そして瀬音がサラサラと聞こえてくる。うん?セミも鳴いてるなぁ。あれは何て種類なんだろう・・・。
う〜ん、気持いいな〜。

1時間まどろんだ後、釣り再開です。
魚の反応は薄いものの、時折エサを待ってる魚も見かけます。そんな魚に近づくと、そのほとんどが逃げていきますが、その内の2匹が釣れました。結局この日釣れたのは3匹で、すべてがサイトフィッシングでした。
そしてようやく1の滝(右写真)に到着。私は、滝と言うからには垂直に流れ落ちる滝を想像してたんですが、ここのは流れるような滝。写真の左上奥から流れ落ちてきて落差は5m程かな。でも、その流れ込む淵は深く大きく、夕マズメに狙ったら、さぞ大物が出ることでしょう(そんな勇気はない)。2の滝も見てみたいな。
そして、滝のすぐ横に現れる杣道を伝って車に帰りました。その帰り道は以外に早く楽な道でした。